【Jean-Pierre Mazé】
フランスのギター製作家。
現在はフランスのブルターニュで1年に
1本、あるいは2本のペースで
ギターを作っている(Luthier)製作家です。
この人は変わった経歴で、
もともとはパリの税関で公務員をしており、
土日の休みにギター製作をしていました。
60歳から本格的にギターを作りだしました。
しかし、彼のギターは素晴らしいと、
はやくから口コミで言われていました。
深い音色
色彩があり
繊細な音とダイナミックな音の振り幅。
素晴らしいが、
弾きにくいとも言われています。
実際の彼のギターの第一印象は、、
ピュアで
透明。
(彼の奥さんはクリスタリーと呼んでます)
そして、不器用で野生的な所。
表情豊かな、人間的な温かいギター。
それよりも、
実際彼と付き合っていると
もっと大切な事を感じます。
それは、
『心』かな、と思います。
人の心がわかること。
心の襞(ひだ)を
たくさん持っている人、
それは、生れながらの才能
を有しているのかもしれません。
心の襞(ひだ)は感性そのもの。
それだけ、
傷つきやすく、辛い思いも増えると思います
本当のところ
、、、人の心はわからない。
しかし、他者の経験や想いは
自分にも繋がっていると思います。
襞の少ない人は、
相手の想い、
苦しみや、
弱みに、
気がつかず、
いつも我執にとらわれて、
自分を守るのに徹しています。
全て
襞の数が、表現になる。
内(まもり)に入らず、
時に痛い思いもしながら、襞を増やしていく。
一音一音、襞を重ねていくと
響きだします。
そんな事を、感じる彼の楽器。
いつも響きの流れ中で、
音を紡いでいきます。
まさに、その過程こそが、
音楽なのかもしれません。
道具は想いが詰まっています。
とても奥が深いと思います。
メリークリスマス!
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