Diary


聴く

これは、大変難しい事です。

文書にできるかわかりませんが、

書いてみたいと思います。

わかる方にはわかる。

(音楽家でなくてもなんでもいいです。)

わかる人には、

わからないでしている人が、

すぐにわかります。

聴く、

事について書いてみます。

簡単にいうと、

現在が、過去の音になり、

過去の音が未来の音を生み出します。

今ここにあると言う事。

常に準備をして、滞らずに。

(これだけでも難しいですが)

これは

どんな事にも言える事だと思いますが、

未来の音を聴けないといけません。

音楽では内的聴音と言います。

内的聴感は音楽の演奏の生命線です。

音程を聴く、

響きを聴く

音色を聴く

想像した未来が必ず現実化すること。

想像できてない音は出すべきではないはず

時にはその音を柱にしながら、

全体を感じ、響きの中に浸る。

そういった作品もあります。

指をはじめとした、身体の出しゃばりを

起こさないようにしないといけません。

常に【聴く】(イメージ)が一歩、先

身体はイメージに従属させます。

ハンガリーの作曲家にして音楽教育者として

有名なコダーイの言葉です。

「内的聴覚が未発達なピアニストは、

指だけで弾いているのであって、

頭と心では弾いていないのです。

彼らは音楽家ではなく、タイピストです。

それが音楽とは全く関係のない人達であるこ

とは昔も今も変わりはないのです。」

技術は完璧に近い。

しかし、最初から最後まで何もおこらない。

ベートーヴェンは、

レッスンの時でも

曲を途中で中断したりすると、

とても怒ったようです。

曲は、ひとつの世界であり

構造があります。

ひとつの内の線を最後まで辿ること。

(僕の課題でもあります)

また、

だらだら演奏するなら、やらない方が良い、

曲は、途中でやめないこと。

練習でも、

喜びを持って生き生きと演奏する事。

シューマンも言っています。

音楽は完全に【内的ななにか】です。

聴く事で、本質に近づく。

しかし、現実にひきもどされる。

僕の毎日はこれとの戦いです。

しかし、幸福感に溢れているのです。

また、そうありたいと思うのです。o(^_^)o



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